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ようやく、ようやくこの手で回収が叶いそうだ。
だが先日のミスもある、正確に慎重に対応せねばならない。
そのためにも……



各自に名前がしっかり与えられていたのか。
それはそうと、何故急に現れたあの人の元に
二人は行ってしまったのだろうか?
直前の動作で何かを拾い上げていたのが関係していそうだ。



「異能がないと、回収どころか帰れもしないんですよ。
此処がどういうカラクリで出来ているかはともかく
嫌でも前進しないと……」
「一人で来たのかい?」
「侵入したのは俺一人。
中に入る事は一応仲間に伝えておいてました。」
「なるほど、賢明だ。」

うんうん頷く。仲間の存在に何か思う所があるのか?

「その賢明さを買って助言しよう。
住民を勝手に募ってる首謀者はアノーソクレースだ。」
「まだヒトがいたんで?!」
「アノーソクレースは中でも一番の野心家でねえ。
僕は平穏を望んでいるのだが
彼はそうもいかず外に出たがっている。」
「で、出るくらい良いんじゃ?」
「我々はアルカナの性質を抱きし者。
配下達は『塔』『悪魔』『太陽』『月』であったし
アノーソクレースは『運命の環』だ。
何を企んでいるかまでは判らないが
環境や運命をまるきり逆転させる力があるのは確かだよ。」

背中に悪寒が走る、嫌な予感がする…
俺の知り合いに『歴史を読み或いは変える』異能力者がいる。
同様の、しかし悪質な力の使い方をするのでは?

「不変性により保たれていた平穏。
アノーソクレースはいつも変えたがっていた。」
「その不変性によって保たれていたのは
うちの大先輩も同じなんですよ。
ヤバそうで行きたくないけど
放っておいたらもっとヤバいなこりゃ…」
「大変だねえ。」
「他人事のように……
ああ〜…もう、行ってきます。」

更に奥へと行くはめになった。
威厳の無い長は玉座から動く気配がない。
なるほど、あれでは離反が起きても
本心か異能か判りにくいな…
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