蟹〜
念の為、フェルドスパーと深層の方々に尋ねてみたが
当然というかなんというか………
まともなネタは掴めなかった。
総じて言動が浮世離れしていて参考にならない…
溜め息を吐きながら上層部に引き返してきた。
「重かった?」
「いやいや、逆に軽過ぎるしその溜め息じゃないんで…」
フェルドスパーの肩を持ちながら歩いていたけど
もう布の重さしか感じないというか
重量も人肌の温もりも感じられない。
本当にガワだけの影なんだな……
「これじゃあ外の見回りも出来ないな。」
「あれ、やっぱり貴方がやっていたんで?
集落で噂になってましたよ。」
「こっそり出ていたつもりなのに
思ったより見られていたんだね。」
気さくな人だなあ…
位置に着くと
手製の透視端末をまた取り出し、覗き見る。
え?
タロットカードだとして俺に何をさせたい?
画面を見ても画面からサニディンさんが飛び出るわけでもなく
そこに留まるばかり………
「カード…?カード………」
「そこに映ってるサニディンもカードみたいだね。」
「…それだ!!」
「わっ」
弾みでつい抱き寄せてしまった。
彼等をなんらかの技術を用いてカードに納め或いは出す。
アルカナ逆位置の住民だけでなくサニディンさんにも
適用できる可能性が大いにある。
カードは、アナログの長方形の情報源。
厚い平面でもあり薄い立体でもある。
そういう事ではないのだろうか?
「そういう形で出番と存在感を与えるのか。なるほどね。」
「どう具現化するかは俺の方で術式組んで考えてみます。
住民達からも協力してもらいますが……
協力と言っても許可を貰ったり
カード化する際の情報提示してもらうだけで良いんですが。
………大丈夫かな?」
「協力は惜しまないってあの人も言っていたじゃないか。
大丈夫だよ。」
長が言うならそうなのだろう。
当然というかなんというか………
まともなネタは掴めなかった。
総じて言動が浮世離れしていて参考にならない…
溜め息を吐きながら上層部に引き返してきた。
「重かった?」
「いやいや、逆に軽過ぎるしその溜め息じゃないんで…」
フェルドスパーの肩を持ちながら歩いていたけど
もう布の重さしか感じないというか
重量も人肌の温もりも感じられない。
本当にガワだけの影なんだな……
「これじゃあ外の見回りも出来ないな。」
「あれ、やっぱり貴方がやっていたんで?
集落で噂になってましたよ。」
「こっそり出ていたつもりなのに
思ったより見られていたんだね。」
気さくな人だなあ…
位置に着くと
手製の透視端末をまた取り出し、覗き見る。
え?
タロットカードだとして俺に何をさせたい?
画面を見ても画面からサニディンさんが飛び出るわけでもなく
そこに留まるばかり………
「カード…?カード………」
「そこに映ってるサニディンもカードみたいだね。」
「…それだ!!」
「わっ」
弾みでつい抱き寄せてしまった。
彼等をなんらかの技術を用いてカードに納め或いは出す。
アルカナ逆位置の住民だけでなくサニディンさんにも
適用できる可能性が大いにある。
カードは、アナログの長方形の情報源。
厚い平面でもあり薄い立体でもある。
そういう事ではないのだろうか?
「そういう形で出番と存在感を与えるのか。なるほどね。」
「どう具現化するかは俺の方で術式組んで考えてみます。
住民達からも協力してもらいますが……
協力と言っても許可を貰ったり
カード化する際の情報提示してもらうだけで良いんですが。
………大丈夫かな?」
「協力は惜しまないってあの人も言っていたじゃないか。
大丈夫だよ。」
長が言うならそうなのだろう。
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