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案内する、と言わなかったのは
他に案内人がいたから。
地上はスフェーン、出入口はフェルドスパー。
奥を案内してくれるのは………


「はじめまして、私が深層を統率しているアクロアイトと申します。」
「ど、どうも。ビスマスです。
この度はお騒がせしました……」
「お騒がせはお互い様と致しましょう。
アノーソクレースが今度は許し難いレベルで暴動を起こしましたからね。
ですが貴方が止めてくださった。」

アクロアイトは小柄な老婆だが
その気迫と気品は確かに統率者の素質が見えた。

「その腕を見込んで私達は貴方と協力関係を組みたいのです。」
「ええっ?!きょ、協力と言われても」
「戸惑うのも無理はありませんが
私達は肉体を得て、声や手足と言った表現を身につけた今
異能を遺憾なく発揮し、大人しかった住民達を抑えるのに
手間が掛かるようになりましてね。」
「そ、そんなに………ですか?」
「ご紹介致しましょう。
今ちょうど、貴方が来ると聞いて
一目見ようとひとりでに集まっていた所です。」





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