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逆位置の住民達は皆強力である。


「……………?」

動かなくなった?
あの激動するアノーソクレースも
傍観していた周囲も。
その場で待機しているとかでなく
ぴたりと制止している?それも突然。

「身構えなくてもいいんだよ?」

フェルドスパーが………
『何か』を燃やした松明片手に現れた。



玉座から動いたかと思えば
今度は周りを止めて支配してしまった…!
あの青い揺らめきには見覚えがあり
そしてあの『何か』が『大事なもの』で
それを代償に異能を発動させているのだと瞬時に理解した。
唯一判らないのは、そこまで俺に尽くす理由。

「何度暴動を起こされたかもう忘れたけど
配下を皆奪われたのは今回が初めて。
きっと君『達』表舞台の人と接触出来たのが
アノーソクレースには野望の決め手になったのだろう。」

此処の不変を維持していたのは
『威厳は無い』のは自称のフェルドスパーがあってこそ。
システム的にはともかく
長としての立場を保っていたのは確かだ。

「もう一度言うけど早くしてくれないかな?」
「わ、判りました…っ」



崩した際の反動等支障の可能性は?
無くはなかったが
溢れぬように維持し続けていた事から
崩す事が前提には違いなく
躊躇う理由には何事も及ばない。

……とにかく、魂を燃やしてくれた
フェルドスパーに代わって追い払うとしよう。

「よし、もう解除して大丈夫だよ。」



動き出す直前のアノーソクレースを
異次元から喚び出した薙刀鉾で貫く。
神話生物にすら通用する代物だ。
これが通用しなかったら
それこそ運命に身を委ねるしかなかったが
どうやら杞憂で済んだようだ。

時の流れが戻った今
バラバラになったアノーソクレースと盃を見て
住民は棒立ちしている。

「彼がこんなになったのは何度目かな?」
「…初めてだ。」
「他に武力行使派がいなかったって事かね。
まったく、女子供まで巻き込んでからに……」
「えっ」
「えっ?オーソクレースも女性型なんだろ?」
「………………初めてだ、会った傍から見分けた奴。」
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